君想歌

和泉の膝の上に顔を乗せ
吉田は腰に手を回す。


体調でも悪いのかと心配するも
そうでは無いらしく安心する。


「俺さ幕府が許せない。
松陰先生を殺した幕府が」


初めて聞くわけでも無い言葉が
吉田の口から吐き出される。



「時代が違ったら。
俺達ってどうなってたのかな?」

「さぁ……どうだろ」


俺は絶対に和泉を奥さんに
してたと思うよ?と微笑む。


「私だって女らしく生きてたかも」


言うものの想像出来ない。


ただ自分は吉田と一生一緒に
居るだろう。


小さく笑うと退屈そうに
前髪を吉田は払う。


「俺さ今回“は”大切な人
守りたいんだ」


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