君想歌

分からない、という風に首を
傾げてみせた吉田の問いに
和泉は答える。


「美丈夫。けど独占欲は人一倍。一緒に居たら安心する。
限界まで心の許せる相手。
ずっと居ても気を使わない。
頼れる優しい男」



指を折りながら数えれば
軽く越えてしまう。


「ちょっ……。
和泉だってベタ惚れじゃん。
俺だって負けないし」


一つ一つ思い出す様に吉田は
指を折っていく。


「可愛い。守りたくなる。
ちゃんと自分の胸の内を
打ち明けられて……。
沢山あって日が暮れそう」


次々と上がっていく好きな所に
羞恥心が半端じゃない。


お互い顔を反らせば、
また互いを見て。


なったばかりの恋人同士のように
笑いあう。


.