君想歌

「だからさ……ごめん。
一番和泉傷付けてるの俺だ」


――別れよ?


そう言われるのが怖くて
唯一自由になる手で耳を塞ぐ。

「聞いて。ちゃんと」


真剣な顔をした吉田に手を
押さえられ抵抗は敵わない。


「俺は約束は守る。
言ったよね?
死ぬまで一緒に居るって。
だからお願いがある訳。
和泉以外に頼みたくない」


「…な…にを?」


掠れた声でも吉田に返事をした
和泉の涙で濡れた頬を撫でる。







「和泉が俺を殺して?」





残酷だけど。

俺は他の奴らに殺されたくない。


最期は愛する人の手で
この命を終えたいんだ。


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