君想歌

お金の心配を頭の端に無理矢理
追いやり食べれるだけ食べる。

じゃないと勿体無い。


「和泉さぁ……。
女の子なのに良く食べるね」

箸を置いた吉田は和泉の隣に
座りその様子を眺めている。


「美味しいんだもん。
ご馳走さま」

皿を空っぽにした和泉は
手を合わせ吉田と向き合う。

「そう言ってもらえると
俺は嬉しいよ。でもさ」


言葉を切った吉田は和泉を
自分の方へと引き寄せた。


「俺にも少しくらい
興味を持ってもらいたい」


耳元で囁かれ真っ赤になる。


一つ言えば軽く重ねるだけの
口付けは慣れたが他の事には
全くというほどに慣れていない。


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