君想歌

山野に声を掛けている隊士は
五番隊の者か。


ちょうど食べ終わった山野は
隊士らに話し掛けられ席を立つ。


「……」


「うぉーい和泉。
さっさと食べちまえよ?
じゃないと貰うぜ?」


隣に座る藤堂に腕をつつかれ、食事を再開した。



数分後。


何かを思い出したように
急にガタンっと音を立てて
和泉は立ち上がる。


「うるせぇっ!!」


すかさず上座から土方の怒声が
飛ぶがお構いなし。


膳の上の湯飲みからお茶が
溢れるのも気にせず大広間から
飛び出した。



「どこ?八十八っちゃん」


部屋の扉を開けるも中には
姿の欠片も無い。


とすれば、やっぱり道場か?


方向転換すると道場まで
走った。