君想歌

「八十八っちゃんの事なんだけど」


魚を箸で分けながら和泉は
沖田を軽く見上げる。


「私とほら……仲が良いから。
恨まれちゃうらしくってさ。
八十八っちゃんに出来るだけ
総司の命令で、的な……」


「簡単に言えば隊長命令を出して
欲しいって事ですね」


そそ、言いたい事が伝わり
和泉は頷く。


「いっそ和泉の小姓にしちゃえば
いいのに」



沖田が言った言葉に頷きたい。

もし山野が小姓になれば全て
仕事を手伝うであろう。


だから敢えて却下の方向で、
なのである。


魚を食べながら沖田から視線を
外し山野へと移す。