君想歌

沖田の向かう机にお茶を置くと
和泉の掛けている布団を
引き上げ部屋を出ていった。


「お母さんじゃないですか。
まるで」


山野の行動に小さく笑うと
沖田はお茶を一口飲み筆を
動かした。


「わぁ。おいしい」


八十八っちゃんの淹れたお茶は
一番美味しい。


そう言い頑として譲らなかった
和泉にも頷ける。


いつもとは違い、丁寧な味に
なっている。


「……むふふ」


どんな夢を見ているのだろう。

幸せそうに枕を抱き寄せる
和泉に沖田は苦笑した。