君想歌

沖田の背中を枕を抱えて
見つめた和泉は、すぐに
静かになった。

沖田は和泉の貴重な寝顔を
見れたことで機嫌が良い。


報告書を書き進めていた沖田は
部屋に控えめに掛けられた声に
うつ向いていた顔を上げた。


「失礼します。
え?沖田隊長?」

様子を覗きに来たのは山野。


まだ和泉が仕事をしていると
思ったのか手に持った盆には
お茶が乗せられている。


こうやって毎日和泉の世話を
してきたのだろうか。


沖田と目のあった山野は
先程の行きすぎた発言を
思い出したのか首をすくめる。

「俺は間違ったことは
言ってませんから」


しかし発言を撤回する気は
無いらしい。


全くこういう所は和泉譲りである。