君想歌

性格上、“私が悪い”という
言葉は好きでは無い。


和泉はやんわりと斎藤の言葉を否定し、


「……や。私にも非がある。
今後、気を付ける」


ゆるりと左右に頭を振ると
和泉は話を完結させた。



斎藤は同じことが無いよう
目を光らせて置くと、言い
出ていった。


押し入れに詰め込んだ物を
一通り片付けると文机の上に
半紙を広げる。


やることは、まだ沢山ある。


紙に筆を滑らせ始めた和泉の
横顔を淡く行灯が照らした。