君想歌

文机の上に乱暴に筆を放り
土方は振り向いた。


「もし吉田が長州だったら。
どうするんでしょう?」


沖田はニコニコと笑みを浮かべ
土方に尋ねる。


「阿呆か。斬るに決まってんだろ」


「違いますよ。和泉が、です」


わざと避けていた話題を沖田は
的確に突いてくる。


「……斬るだろ」


「逃がしちゃったら?」

考える隙を与えないように
次の質問をした沖田に土方は
とうとう怒鳴る。


「総司!!いい加減にしやがれ!!
それは瀬戸の問題だろうが!!
本人に聞きやがれっ」


襟首を掴むと廊下に放り出す。


全く今日は良く放り出すな。

山野といい総司といい。