迂闊に飛び込んでいっては
怪我をする。
幹部並みの強さを持つ奴に
真正面から突っ込むのは
馬鹿だろう。
左足を一歩後ろに下げて
十分に間合いをとる。
本当に細い路地って
やりにくい。
冷たさを含んだ風が吹き
隠れていた月が顔を見せる。
瞬間、双方が地を蹴り
刀が激しく交わった。
腕に力を入れて刀を押し返す
和泉に対して男は余裕そうに
笑みを浮かべる。
「やっぱり女の子ですね。
力が弱い」
口を開く度に苛々する事を
言ってくる男の口を塞ぎたい。
「そろそろ頃合いですね。
もう気付いているでしょう。
番犬が」
番犬?
犬、嫌いなんだけど。
和泉の力が少しだけ抜けた
その隙に懐に手を入れた男に
警戒して素早く後ろに飛ぶ。
「では。
また会わないことを望みます」
地面に投げ付けられた物により
男の姿が消えた。
.
怪我をする。
幹部並みの強さを持つ奴に
真正面から突っ込むのは
馬鹿だろう。
左足を一歩後ろに下げて
十分に間合いをとる。
本当に細い路地って
やりにくい。
冷たさを含んだ風が吹き
隠れていた月が顔を見せる。
瞬間、双方が地を蹴り
刀が激しく交わった。
腕に力を入れて刀を押し返す
和泉に対して男は余裕そうに
笑みを浮かべる。
「やっぱり女の子ですね。
力が弱い」
口を開く度に苛々する事を
言ってくる男の口を塞ぎたい。
「そろそろ頃合いですね。
もう気付いているでしょう。
番犬が」
番犬?
犬、嫌いなんだけど。
和泉の力が少しだけ抜けた
その隙に懐に手を入れた男に
警戒して素早く後ろに飛ぶ。
「では。
また会わないことを望みます」
地面に投げ付けられた物により
男の姿が消えた。
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