君想歌

悠は和泉の手をゆっくりと離し
湯飲みを棚から二つ取り出す。

急須と共に畳に置いて座れば

和泉も悠の向かいに座った。


「念のため聞いておきます。
その情報はどこで?」


「勘だけど」


しれっと当然のように答えた
和泉に絶句する。

「まさか……」



予想もしていなかった言葉に
思わず悠は頭を抱えてしまう。

「その反応は無いだろ弟よ」

「猪突猛進な行動は慎んで
もらえませんか。姉上」


猪突猛進……。


イノシシ…………。


「うちよりフワフワの髪
しやがって!!」


「痛たたた!!」


今まで一緒に居れなかった分を
取り戻すように取っ組み合いの
喧嘩を狭い室内でし始める。