襖の前に膝をつくと
部屋の中へと声を掛ける。
「土方副長、瀬戸です」
「入れ」
すっと襖を開き身体を
暖かい室内へと滑り込ませる。
「どうした?」
そう言った土方は煙管を片手に
休んでいた様子。
報告か滅多な事が起きない限り
和泉が部屋を訪れることは
少ない。
「副長にこんなお願い事を
するのも何ですけど。
指南役を手伝ってもらいたいと」
「……総司の奴、逃げたか」
ハハッと笑った和泉に土方は
煙管を置いた。
「本来なら。
お前の足が完治するまで
稽古指南は総司の役目なんだが」
腰を上げた土方の視線を辿ると
左足に注がれていた。
動き方次第で痛みが走る足。
そんな状態で稽古指南を、
更には斬り合い。
頼むから止めてくれと、
土方には山崎から耳にタコが
出来るくらい苦情が来ていた。
普通で無い怪我だったんだ、
いつ弊害が出るかも分からない。
そう山崎から言われているのに
無視する和泉も悪いのだが。
.
部屋の中へと声を掛ける。
「土方副長、瀬戸です」
「入れ」
すっと襖を開き身体を
暖かい室内へと滑り込ませる。
「どうした?」
そう言った土方は煙管を片手に
休んでいた様子。
報告か滅多な事が起きない限り
和泉が部屋を訪れることは
少ない。
「副長にこんなお願い事を
するのも何ですけど。
指南役を手伝ってもらいたいと」
「……総司の奴、逃げたか」
ハハッと笑った和泉に土方は
煙管を置いた。
「本来なら。
お前の足が完治するまで
稽古指南は総司の役目なんだが」
腰を上げた土方の視線を辿ると
左足に注がれていた。
動き方次第で痛みが走る足。
そんな状態で稽古指南を、
更には斬り合い。
頼むから止めてくれと、
土方には山崎から耳にタコが
出来るくらい苦情が来ていた。
普通で無い怪我だったんだ、
いつ弊害が出るかも分からない。
そう山崎から言われているのに
無視する和泉も悪いのだが。
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