君想歌

自分の部屋に戻ると
素早く着替えを済ませる。


口酸っぱく土方に着流しを
着ていけと言われたのが原因。

刀を畳の上に置くと
道場へと向かった。


今日の仕事は巡察では無く
稽古指南。

その相手が沖田であることを
考えると頭が痛い。


道場へ入ると一番隊の隊士は
全て揃っていた。


自分が一番最後かと思いきや
肝心の隊長の姿が見えない。


「沖田組長なんですが。
今日は甘味の特売日だとかで
指南権は瀬戸組長補佐に……
全面的に譲ると…」


一番隊の隊士の一人、
山野八十八が和泉に告げる。