君想歌

「あはは。
自分が教えられる程度なら
教えます。
実験台は晋作ですから、
覚えといてください」


久坂は庭に倒れた高杉に足元に
転がる石を器用に蹴り上げた。

一直線に飛んでいった石は
綺麗に頭に当たる。


あ、血が出た。


「晋作なら少しくらい失敗しても
支障はないし。
安心して医術を学べますから」


満面の笑みを浮かべてくる
久坂に口元を引きつらす。


俺、もしかして頼む相手
間違えた?



木の棒でツンツンと高杉を
突っつく吉田は上機嫌に
なっている。


「悠〜。
明日、着いてきて欲しい所
あるから早起きしてね」


グサグサと高杉に手に持った
棒を刺しながら悠を向く。

「ハイ」

棒読みで返事をした悠は
頭を抱える。



なんで、俺の回りにはマトモな
人間が居ないんだ?