君想歌

高杉が吉田の手により庭に
放り出され動かなくなるのは
程無くしてからだった。


高杉の存在を完全無視して
縁側でお茶を啜る三人。


冷たく冷えた茶は久坂が
持ってきたものである。


「あー。生き返った……」


ふぅっと息を吐いて縁側で
足をプラプラさせる吉田。


「ところで。
何で晋作を追い掛けて?」

「んー。
晋作の方が悠に懐いてるから。
悠を問い詰めてたんだけど
晋作が居たから。
何かおかしい?」


なに食わぬ顔で答えた吉田だが
突っ込み所が満載である。


「そうですか」


簡単に受け流してしまう
久坂も久坂だ。


「あ、そうだ。
悠は玄瑞にお願いがあるんだって」


思い出したように言葉を続けた
吉田は悠を久坂の方に押す。