君想歌

「高杉さん、長州には?」

「帰らねェ。
しばらく泊めてくれ」


新撰組の隊士、それも幹部格が
居ますからね。


用心してのことでしょう。


「じゃあ、旅籠に行ってきます。
適当に布団敷いて寝てください」


風呂敷包みを持ち上げると
悠は家を出ていった。


誰も居なくなった部屋で、
俺は大きく息を吐いた。


あの忍だが間違いなく
桂さんのだ。


稔麿に見つかったら確実に
ズッタズタにされるぜ。


俺は桂さんを止めなきゃならねェからな。