君想歌

*才原悠*

うわぁ……。
失敗したら首飛ぶな……。


只今、才原悠。
新撰組屯所、門前に立ってます。

まさに敵陣に一人乗り込む。

そんな状態ですね。


「ふっ副長っ!?」

取り次ぎに行った先って
鬼の副長ぉぉ!?


斎藤とかいうのが、
こちらに歩いてくる土方を
止めようと声をあげた。


「大丈夫だ」


えぇぇえ!!

ここで俺の命摘まれるの?


内心冷や冷やするが、
表情には出さないよう努力。

出した瞬間バッサリだ。


「……はじめまして。
才谷悠と申します」


土方が目の前に立つと
悠は深々と頭を下げた。


「吉田の友人と言ったな。
中に入れ」


これ…ヘマした瞬間、
バッサリいかれちゃうっす。


口元を引きつらせ狼の巣に
悠は足を踏み入れた。