君想歌

解毒剤を飲ませ
ようやく血が止まる。


「吉田さん。休んでください」


病人が増えるのは御免です、と
悠は苦笑いした。


「悠、隣行くぜ」


「うわわ」

襟首を捕まれ悠は高杉に
引きずられて部屋から出た。



大きく息をすると和泉の隣に
横になる。


寝るつもりはない。

寝ている間に和泉が起きるかも
しれないからね。



閉じた目蓋を指で触れる。

少し冷たくなった体温は血を
多く失っているから、らしい。

「和泉……」

俺が迎えに行けば良かったのに。


俺の責任だ。