君想歌

甘味屋で団子を買い旅籠へ
ゆっくり歩みを進める。


屯所を出てからというもの
間違いなく誰かに監視されて
いるのだ。


自然と眉が寄る。


なるべく早く栄太郎の待つ
旅籠に到着した方が良さそうだ。


そう一歩踏み出した時だった。

「っ!?」


帯に挟まれた懐刀を素早く
鞘から抜くとで後ろからの
攻撃を防ぐ。


飛んできたクナイは確実に
和泉の首を狙っていた。

角度的に屋根からの攻撃。


忍び相手じゃ形勢は不利だ。


ギリッと唇を噛みしめると
大通りに向かい地面を蹴った。