君想歌

*沖田総司*

「ふふふ」

顔が思わずにやけてしまいます。


「気持ち悪いから止めろ」


眉間にシワを寄せて口元を
引きつらせる土方さんだって
頬が緩んでます。

なんやかんや言って、
嬉しいんでしょう。


でも和泉は分かっていません。


これは

新撰組からの宣戦布告


ということを。


そう簡単に組で紅一点の和泉を
渡せるか。

これが皆、胸のうちにあります。


必ず彼は和泉の姿を見て、
どうしたの?と訊ねるはず。


和泉は嘘は仕事の時にしか
つくことが出来ませんから、
正直に言ってしまうでしょう。

そこからが、見物ですね。

僕は何も知らずに部屋から
出ていく和泉の後ろ姿に
笑みを漏らしました。