君想歌

屯所に戻れば手に煙管を持ち
不敵な笑みを浮かべる土方と
廊下で出会う。

「……食われたか?」

「噛まれただけや!!」


狼狽えて京言葉が出ています、と沖田が後ろでくすくす笑う。

「ふんっ。ちょっと来やがれ」

そんな和泉を鼻で笑うと襟に
手が伸ばされた。


土方に着物の襟首を捕まれ、
廊下を引きずられる。


「うわぁっ。ちょっと離せ!
土方ぁぁぁあ」


「いってらっしゃーい」

引きずられたまま土方の後を
ついて歩く和泉に沖田は
手を振った。