君想歌

どうにか気持ちを抑えて
運ばれてきた朝餉を口にする
和泉は大分変だったと思う。


その証拠に栄太郎の肩が
揺れている。

必死に声を出さないよう笑いを
堪えているとまる分かりなのだ。


「……くくっ…」

「……栄太郎。笑うなら」

笑え、と言い終わる前に
栄太郎は爆笑しはじめた。


「あー!!見ていて飽きない」


「悪口にしか聞こえないっ」


ぐさっと煮付けに箸を突き刺す。


が、
「……!!」


刺さらずに膳の上に転がる
じゃがいも見てさらに笑う
栄太郎に投げつけたくなった。