君想歌

あ、呆れられた!?

目が有り得ない、って
感じなんですけど。


「……迷惑?」


和泉の言葉にゆるり、と
栄太郎の口元が上がる。


「寧ろ、嬉しいよ」


そう言うと和泉の目を手で隠す。


「ほら初詣行きたいでしょ?
早く治さないと。
連れていかないよ?」


必然的に暗くなった視界に
目を閉じる。

眠れないと思っていたのに
意外に早く眠りに落ちた。