12月の普通の日《短編》




そして次の日、敦たちは出発した。


「ばいばい、敦!」


「腹出して寝るんじゃねぇぞ!」


「分かってるから!」


もう泣かないよ。


敦を笑顔で送り出すんだ。


涙は昨日に置いてきた。


今日は笑顔の日でしょう?


「じゃーな、琴音!!」


「ばいばい!!」


私は敦たちの車が見えなくなるまで手を振り続けた。


まるで私たちの新しいスタートを応援するかのように、空は晴れていた。





「琴音は立派な花嫁さんになるために、花嫁修業よ!!」


・・・その後の私の過酷な道のりはご想像にお任せします。