「知ってる」
敦がそう言って笑った。
そしてどちらからでもなくキスを交わした。
優しさがあふれ出すような、そんなキスを。
そして私は敦と抱き合ったまま眠りに落ちた。
『琴音はオレ様のお嫁さんになるんだ!』
『琴音!
大人になったら結婚しようね!』
なんだ、敦覚えてくれたんじゃん。
あの儚い約束、覚えててくれたんじゃん。
大好きな、大好きな、君。
私たち結婚するってことだよね?
私たちずっと一緒に居られるってことだよね?
敦が私を迎えに来てくれるまで、私もじっとしちゃいられない。
私も走りださなきゃ。
私たちの未来を一刻も早く、掴むために・・・。
敦・・・。
私と出会ってくれて、ありがとう・・・。
振り続いていた霙もぴたりと止み、雲の間から見える夜空には零れそうなほど星が広がっていた。

