「そういえば梨丘、昨日学校休んだでしょ?大丈夫?」
友達にそう言われ、私はにっこりと笑って、
「大丈夫だよ、ちょっとした風邪だから。」
そう言うと友達は安心した笑顔を見せた。
駅から学校までのこの道も、毎日同じ景色で、毎日同じ友達と通る。
入学した時は、まだ新鮮味があって通うのが楽しかったけど、今はそうでもない。
そんな風に日常を考えてしまう自分が嫌だったけど、今の私にはそういうことしか考えられないでいた。
学校に着いて、教室に入ればクラスメイトがいる。
そうして時間が経つにつれてHRが始まり、授業も始まる。
そんな退屈な時間を、私はどう過ごしていけば良いかわからなかった。
だから私は逃げてしまうようになった。
「SNS」に。

