その後ろ姿を眺めながら、考えた 俺ってそんなに恐いのかな…女の子が泣きそうになるくらい… 不安になった俺は駅の鏡に自分の姿を映した 別に普通だよな…? もしかして男性恐怖症なのかな… そして俺はふと、足元に落ちている白いハンカチに気づいた さっきの女の子が落としていったものだろう ほのかにシャンプーのような香りがする 返さなくちゃな…でも本当に男性恐怖症だったらどうしよう… 俺はその場にぼうぜんと立ち尽くしていた