4月のよく晴れた日。 緑花高校の入学式を無事に終えたわたしは生徒昇降口に立っていた。 まだちょっとぶかぶかな制服は手が隠れて萌え袖みたいになってしまう。 袖をちょっとあげながらつぶやく。 「理央、まだかな…」