男になりたい女と女嫌いな男



無言で自分の番号を探す。


絶対ある、絶対ある…




ぱっと目にはいる数字。

「あった…」



何度も受験票と比べる。

掲示された数字と、手の中の数字は、ちゃんと合っている。




「受かったああぁぁああ!!!」


ばっ、と受験票を高々とあげる。



理央、わたしやったよ!!

理央とおんなじ高校に受かったよ!!



空につき上げた受験票に向かって、心の中でそう叫んだ。