教室が静まりかえっていたせいか、小さい声だったが俺の声は教室中に響いた。
しばらくぽかーんとしていた友季が、ははっと小さく笑い始めた。
「あはは、あんたバッカじゃないの?カッコつけちゃってなんのつもり?
ほんっと、純って男みたい」
友季はしばらく笑い続けていたが無表情の俺を見て、ふっと笑いやんだ。
「なによ、どうせ女のくせに。バカ女。」
「友季・・・あんた俺をいじめてなにがおもしろいの?
お前のために言う、さっさとやめろ」
「わたしのため?変なこと言ってんじゃねぇよ!この男気取りの女!!」
友季の拳が振り上げられる。
・・・殴られる
そう覚悟した瞬間。
「やめろ」
誰かが友季の腕をつかんでいた。

