男になりたい女と女嫌いな男



「…遅いなぁ」



だんだんと暗くなっていく空。

冷たくなっていく空気。

流れる雲はもう何個目か。


ファーストバッグにつけた時計はもう6時前を指していた。


「もう、帰ろ」


バッグをとり、スカートをただし、俺は土手を後にした。


…明日来たら、今日待たせた罰として理央にジュースおごらせよ。


道端の自販機を横目で見て、そう思った。