・・・・・・・・。 あの、歩けないんですけど。 歩き始めた俺の腕をつかむ、女の手。 女にしては強くてなかなかほどけねぇ。 「なんなんだよ、お前」 そう言うとそいつはフッと笑ってつぶやいた。 「男になりたい、女だよ」 「はぁ?ちょ、うわああぁぁ」 驚いてちょっと気を抜いた瞬間 ぐっと腕を引っ張られ、土手に滑り落ちてしまった。