翔太は黙った。



「彩乃、あたしのことそうとう恨んでたみたい。学校の帰り道ね、屈強そうな男たちがあたしを路地裏に押し込んで、無理やり抱いてね、写真を撮ったの」



あたしは翔太の目を見る。翔太はあたしから視線を逸らした。



「だれかに言ったらバラすって言われた。すぐにこの男たちは彩乃の差し金だって気づいた。これね、彩乃だって悪いし、その男たちだって悪い。あたしだって悪いかもしれない。でも、さ……」



あたしは微笑んで言う。



翔太はそれに怯えていた。