わけあり彼女







なんか食べたい……。



「え? おまえ、さっき車で菓子食ってなかったっけ」



裕也が思い出したように言った。



「っ! いいでしょ別に!! 人間ってそーゆーものじゃん!!」



「わかったわかった」



ぽんぽん、と軽く頭を撫でられた。



優しい手……。



いま一瞬、あたし、キュンってした……。