「夏樹ちゃん、髪切りに来たんだって?? じゃあ、準備が終わるまでソファーに座って待っててね。そのへんの雑誌、適当に読んでていいから」 「はーい」 そう答え、お言葉に甘えてソファーに座る。 そういえば、開店前の美容院ってはじめて来たなぁ……。 みんな、忙しそうだ。 「あっ、キミが夏樹ちゃん??」 ぼーっと適当にファッション誌を読んでいると、突然話しかけられた。