「してないしてない!! なんにもないよ!!」 あたしは慌てて否定した。 裕也なんて、動揺しすぎて箸を落としちゃったみたい。 「……なんだ、残念。ゆうの意気地なし」 瑠花は裕也をにらみつけてそう言った。 「……ぷっ」 なんだかおもしろくて、あたしは思わず笑ってしまった。