警察署でもない。 だれかの家みたいだ。 だったら、だれ……?? もしかして、誘拐犯の家!? そう思うと、不安感がどんどんあたしのなかに押し寄せてきて、次第に怖くなってきた。 「だれか……!!」 あたしはそう叫んで起き上がった。