「……おまえ、いま起きたのか?」 冷静を装ってそう訊いてみた。 「うん、いま起きたよー。んんっ、ねむーい……」 夏樹はあくびをして、もういちど寝ようと毛布にもぐった。 「夏樹、夜寝られなくなるぞ?? それに、瑠花がおまえのために料理作るって張り切ってたし」 そうつぶやくと、夏樹ははっとした。