ああ、痛い。
頭がズキズキと痛い



──────・・・冬華さんっ、待って!待って!!

──────冬華ぁ!!─────!目ぇ開けろ!!!

──────おい────!冬華!

──────みんな落ち着いて!


──────・・・ふ、ゆか







貴方達は誰?
なんでそんなに切ない声を出すの

なんで、なんで私は泣いてるの・・・?




「・・・ちょっと君。下校時間とっくに過ぎてるよ。」


そんな声が聞こえるまで、熱中してたのか私


でも、壁の白い塗装はもう殆ど取れていて