少し長めの栗色の髪はサラサラ揺れ、綺麗な瞳の上を泳いでいた。
整ったパーツの揃った顔に長い手足。
なんら変哲もないブレザーも彼が着ると特別に誂えたお召し物にしか思えない。
長身の彼は周りに笑顔を振りまき、まさしく『王子』そのものだった。
その『王子』は、彼より更に背の高い人物に歩み寄った。
「冷酷の執事様のお出ましらしいよ」
いつの間にか隣に来ていた佐衣が耳元で囁いた。
その言葉に私は『王子』の隣の人物に視線を移した。
整ったパーツの揃った顔に長い手足。
なんら変哲もないブレザーも彼が着ると特別に誂えたお召し物にしか思えない。
長身の彼は周りに笑顔を振りまき、まさしく『王子』そのものだった。
その『王子』は、彼より更に背の高い人物に歩み寄った。
「冷酷の執事様のお出ましらしいよ」
いつの間にか隣に来ていた佐衣が耳元で囁いた。
その言葉に私は『王子』の隣の人物に視線を移した。

