あぁ、愛しの執事様

「幸せって…」

かなり呆れモードの私に佐衣は語る。

「これから頑張って『執事様』と仲良くなるのはかなりの幸せでしょ?」

どうなんだろう?と思っても浮かれてる佐衣には到底言えず。

「ほらっ早く行かなきゃ!」

佐衣に背を押され重い足を引きずる。

「何?葉香、どこ行くの?」

行くのを渋っていたら面倒な時に面倒な龍太が現れてしまった。

「今から、愛しの『執事様』の元に葉香は旅立つの、邪魔しないで!」