「うーん、本当は実地に行ければ一番なんだけどな」
「そりゃ仕方ねーよ。そんな都合良く…」
「見付けたですー!」
「…都合良く、なんだって?ラグノ」
「…都合良くあるみたいだぜ」
二人は顔を見合わせると、大声の発生源へと目を向けた。
ヒナノがガタッと椅子を後ろにやって、立ち上がっていた。
右手にぶら下がっていた石が、宙に浮いている画面の一ヶ所に張り付いたように固定されていた。
その画面は、どうやら地図のようである。
「あ!二人とも!ちょうど良いとこにいますですねー!」
「…うん、まぁ、さっきからいたんだけどな」
「あれ?そっちの方はどなたです?」
「新しく入った子だよ」
「あー、それはよろしくですー。わたし、ヒナノって言いますー」
パンと手を合わせてニコニコと笑顔を向けられ、達輝も釣られるように笑顔を向けた。
「三雲 達輝です。ヒナノさん、よろしくお願いします」
「はいですー。…あ!そうです、虚霊発見したですよー。ラグノくん、ラルクくん、後はよろしくなのです!」
その言葉に、二人は顔を見合わせ、一つ頷いた。
ラグノがスクッと立って、そのまま部屋を出た。それを何気なく見送っていると、ラルクに声を掛けられた。
「よし、それじゃ三雲くん、出発するよ」
「え?何処に、ですか?」
「一宮さん、彼借りますよ?」
「あぁ、よろしく頼むよ」
本人の意見も何も聞かれずに、周りの話だけが、どんどんと進んでいく。
「そりゃ仕方ねーよ。そんな都合良く…」
「見付けたですー!」
「…都合良く、なんだって?ラグノ」
「…都合良くあるみたいだぜ」
二人は顔を見合わせると、大声の発生源へと目を向けた。
ヒナノがガタッと椅子を後ろにやって、立ち上がっていた。
右手にぶら下がっていた石が、宙に浮いている画面の一ヶ所に張り付いたように固定されていた。
その画面は、どうやら地図のようである。
「あ!二人とも!ちょうど良いとこにいますですねー!」
「…うん、まぁ、さっきからいたんだけどな」
「あれ?そっちの方はどなたです?」
「新しく入った子だよ」
「あー、それはよろしくですー。わたし、ヒナノって言いますー」
パンと手を合わせてニコニコと笑顔を向けられ、達輝も釣られるように笑顔を向けた。
「三雲 達輝です。ヒナノさん、よろしくお願いします」
「はいですー。…あ!そうです、虚霊発見したですよー。ラグノくん、ラルクくん、後はよろしくなのです!」
その言葉に、二人は顔を見合わせ、一つ頷いた。
ラグノがスクッと立って、そのまま部屋を出た。それを何気なく見送っていると、ラルクに声を掛けられた。
「よし、それじゃ三雲くん、出発するよ」
「え?何処に、ですか?」
「一宮さん、彼借りますよ?」
「あぁ、よろしく頼むよ」
本人の意見も何も聞かれずに、周りの話だけが、どんどんと進んでいく。
