「おせーよ
オマエら。」

教室の後ろでヒラヒラ手を振っている。

「四季君
早いじゃんー。
おはよん。」

四季君の周りには
オンナノコ達が群がっている。

ゆずちゃんがアタシを見て苦笑いしている。

相澤 四季。

カレも中学からのトモダチ。

「ゆずっ!
オマエはココなっ!」

四季君は自分の隣の机をポンっと叩いた。

「そんで
響がオレの前で花がその横ね♪」

オトコが仕切るなよ(笑)
まったく。

「ねぇ
付き合ってるの?
あなたたち」

四季君のそばのオンナノコが
ゆずちゃんに声をかけた。

「カレシではないけれど・・・」

ゆずちゃんが口ごもる。

「ふーん
カワイイわねぇ。カレ」

オイっ!
カワイイって・・
本人に聞こえてると思いますケド

うーん。

響が180センチの長身でワイルドと言うならば、
四季君は170センチ・・
ありゃ170はないよな(笑)

いつもちょこちょこしてて
子リスみたいな!?

「オレはダメだよ。
ゆずのモンだから」

アタシ達の会話が聞こえていたらしく、
ニコニコしながらオンナノコに向かって声をかけた。

「でも
付き合ってないんでしょ。」

「まぁね。
ゆずはアニキのカノジョだしね」

四季君のお兄さんはこの学校の三年生。