果たしてめのうの親御さん(翡翠やこはく、作者さんも含む)に八つ裂きにされやしないか。

抵抗できないままに、散々唇を奪われためのう。

気分は蛇…いや、龍に雁字搦めにされたようなものか。

明け方近くまでいいようにされた後。

「さてと…」

ようやく龍之介はめのうに圧し掛かっていた体をどかす。

「安眠中のとこ邪魔したな。まだ夜明けまで時間はある。グッスリ眠ってくんな」

じゃあなと、薄布の向こう側へと戻っていく龍之介。

かくして天神シリーズ最大ともいうべき大事件は、幕を閉じる。