「何か手応えが摑めたら、H鋼を斬ればいいアル。それまでは柊を労わる意味でも、私で試すといいアル」

ニッコリ微笑む鬼龍。

「しかしそれでは、お前が昼飯のバーベキューが…」

「最近ちょっと太り気味で、お腹のお肉が気になっているアル…って何言わせるアルかっ」

気遣う瑠璃を茶化すように、鬼龍セルフツッコミ。

「すまん…感謝する」

「さ」

一礼する瑠璃の前で、鬼龍は硬気功の調息。

「思い切って打ち込んでくるといいアル。今の瑠璃に斬れるほど、私の硬気功は柔じゃないアル」

「コイツめ」

フッと笑って、瑠璃は柊の柄を握りしめた。