瑠璃一味のお戯れな学園生活

「瑠璃」

靴を脱ぎ、鬼龍はスタスタと道場の中に入った。

「そんな事続けてたら、刀がいずれは刃毀れしてしまうアル」

「そんな下手糞じゃない」

「幾ら瑠璃でも、無限に集中力は続かないアル」

そう言って。

鬼龍は瑠璃の前に立った。

「H鋼の代わりに私を斬るといいアル」

「何?」

鬼龍の発言に、瑠璃はギョッとした。

「大丈夫、私は硬気功が使えるアル。斬られても怪我しないアル」

「し、しかし…」

「ほら」

躊躇する瑠璃の目の前で、鬼龍は硬気功を使用して柊の刃を思い切り握りしめる。

流血はおろか、皮一枚斬れはしなかった。