瑠璃一味のお戯れな学園生活

「くぁーっ」

大きく伸びをする龍之介。

既にその姿はいつもの少年に戻っている。

「すっきりしたぜぇ、やっぱたまにゃあ戻らねぇとな」

「は、はわわわわわっ…」

エライものを見てしまったとばかりに、咲花は狼狽する。

天神学園で人外や宇宙人や魔物や悪魔は散々見慣れているが、そんな彼女でも流石に動揺は隠し切れない。

「龍之介カッコいいだっっっ!」

それに比べて物怖じしないのはシルヴィ。

彼女も『同族』なせいだろうか。

龍之介の変化を見ても、驚愕どころか更に親近感さえ感じている。

「龍之介もずっとそのままでいればいいのにっ!」

「いやぁ…」

シルヴィの言葉に、龍之介は頭を掻きつつ苦笑する。

「俺があのままの姿だと、天神学園じゃいらん揉め事が起きるからよ」