「霸龍闘」

リィが霸龍闘の弁髪をクイクイと引っ張る。

「ゴールデンウイーク中は、私が毎日マテバのメンテナンスしてあげる…」

「お?そ、そうか?あ、有り難う…」

リィからの申し出に、思わず頬が緩む霸龍闘。

「いつもよりも細かく分解して…バレルや撃鉄も綺麗に掃除する…」

「あ、ああ…」

「霸龍闘さえよかったら、照準とかも調整し直してあげる…」

「う、うん、助かるよ…」

「でも時間かかる…丸一日はかかるかも…」

「そんなかかるのか?」

「うん…霸龍闘の好みに合わせなきゃだから…ちゃんとそばにいてね…?」

「あ、ああ、わかった…」

さりげなく一緒に過ごそうと約束するなかなか策士なリィ。