瑠璃一味のお戯れな学園生活

「と、いう訳だよ」

夕城夫妻が遠ざかった後、孔雀はクスッと笑う。

「まぁ母上は気づいていたようだけど、父上は本当に僕らが修行三昧のゴールデンウイークを送ると思ってるみたいだね」

「…孔雀」

両親を騙すとは感心しないとばかりに、瑠璃が窘めるような目で見るが。

「いいじゃん兄様っ」

めのうが瑠璃の腕にしがみついた。

「そりゃあ斬鉄の修行も大事だけれど、私達だって少しは遊びに行ったりしたいもん。折角のゴールデンウイークだからね」